人のために

「サッカーを愛する皆さん、ご機嫌いかがでしょうか」。これはドイツ大会を含め、ワールドカップの決勝戦を六度中継した金子勝彦氏のおなじみのフレーズです。サッカー中継の草分けの一人である金子氏ですが、視聴者に語りかける上で注意していることは、十五歳少年に伝える気持ちだといいます。金子氏は、たとえテレビであっても、不特定多数の視聴者を相手と考えるのではなく、テレビの向こうに見える十五歳の少年の顔をイメージして解説をしています。そうしないと、自分の仕事である「語りかける」ということができないと感じるからだそうです。これは、どの仕事でもあてはまりそうです。目の前のお客さんが年配の人であれば、自分の両親か祖父母と考える。小さな子供であればわが子か親類の子と考える。このような具体的イメージは、より心のこもった仕事に通じます。
ただ漠然と義務的に物事に取り組むのではなく、その時と場でイメージ力を豊かにして、より具体性のある仕事を進めていきましょう。

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