9時38分配信 モーニングスター
4日の日経平均株価は前日比265円80銭安の1万4353円33銭で寄り付いたあと、下げ幅を広げ、一時1万4161円16銭(前日比457円97銭安)を付ける場面があった。米国株の大幅安や円上昇が嫌気され、売り優勢の展開に全面安となっている。3日の米国株式市場では、新興国経済に対する警戒感がくすぶるなか、1月の米ISM製造業景気指数の低下が懸念され、NYダウが前週末比326ドル安、ナスダック総合指数は同106ポイント安と大幅に続落し、投資家心理の悪化につながっている。
業種別では、野村 <8604> 、大和証G <8601> などの証券株や、日本取引所(JPX) <8697> 、アイフル <8515> などのその他金融株が下落。三井金属 <5706> 、住友電工 <5802> などの非鉄金属株や、太平洋セメント <5233> 、TOTO <5332> などのガラス土石株も軟調。トヨタ <7203> 、マツダ <7261> などの自動車株や、シャープ <6753> 、パイオニア <6773> などの電機株も売られている。個別では、キャリアデザイン <2410> 、enish <3667> 、船井電機 <6839> 、日立造 <7004> などが値下がり率上位。
半面、個別では、14年3月期の連結業績予想を上方修正した岩崎電気 <6924> や、13年12月期の連結業績予想を上方修正したコクヨ <7984> が上昇。NOK <7240> 、モリタHD <6455> なども高い。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り2380万株、買い1230万株で、差し引き1150万株の大幅売り越し」(外資系証券)。午前9時31分時点の東京外国為替市場は、1ドル=101円台前半(前日終値は1ドル=102円12銭-13銭)、1ユーロ=136円台後半(同1ユーロ=137円66銭-70銭)で取引されている。
提供:モーニングスター社