第一生命、損保ジャパン傘下の生保買収
産経新聞 2月12日(水)10時40分配信
第一生命保険が損保ジャパン子会社の損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険(DIY生命)を買収し、代理店向けの割安な生命保険販売に参入することが12日分かった。約50億円を投じて9月末までに買収し、平成27年10月以降に保険販売を始める。低価格な商品でシェアを伸ばす外資系や損保系に対抗する。
DIY生命は損保ジャパンが9割、第一生命が1割出資。インターネットやコールセンターを通じて保険を販売し、営業職員を多数抱えない分、大手生保より安価な商品をそろえる。
第一生命は買収後、DIY生命の既存業務をいったんやめ、複数の保険会社の商品を扱う保険ショップなど代理店向けに保険を供給する生保に衣替えする。社名も変更する。
まずは保障内容を簡素にして保険料を割安にした医療保険を発売する。第一生命本体と別ブランドにすることで、保障内容が手厚い本体の主力商品とすみ分ける。
第一生命は子会社の第一フロンティア生命で代理店向けの年金保険など貯蓄性商品を販売。
一方で医療保険など保障性商品は、営業職員や約80ある自前の店舗を中心に取り扱ってきたが、顧客ニーズの拡大を背景に保険ショップを通じた割安商品の販売に本腰を入れる。