米国株は横ばい、オラクル下落しアリババ上昇分を相殺
The Wall Street sign is seen outside the New York Stock Exchange
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 19日の米国株式市場は横ばいで終了した。
この日に上場した中国の電子商取引大手アリババ?グループ?ホールディング<BABA.N>が急騰したものの、
ヤフー<YHOO.O>のほか、ソフトウエア大手のオラクル<ORCL.N>などのハイテク株が下落したことで、相殺された。
ダウ工業株30種<.DJI>は13.75ドル(0.08%)高の1万7279.74ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は13.64ポイント(0.30%)安の4579.79。
S&P総合500種<.SPX>は0.96ポイント(0.05%)安の2010.40。
ニューヨーク(NY)証券取引所に上場したアリババの初値は92.7ドルと、公開価格の68ドルを大幅に上回った。取引開始直後に99.70ドルの高値をつけたものの、その後は失速。89.95ドルと初値を割り込む場面もあったが、38%高の93.89ドルで初日の取引を終えた。
フェデレーティッド?インベスターズの首席株式市場ストラテジスト、フィル?オーランド氏は、「アリババの上場はすべて滞りなく行われ、市場に歓迎ムードが広まった」としている。
アリババの主要株主であるヤフーは不安定な取引のなか2.7%安で引けた。
オラクルは創業者のラリー?エリソン最高経営責任者(CEO)の退任が嫌気され4.2%安で終了した。
コンプレッサー?タービン製造最大手のドレッサーランド<DRC.N>は9.4%高の79.91ドルで終了。
独シーメンス<SIEGn.DE>が1株当たり80ドルを超える価格で同社の買収を検討していると伝わったことが材料視された。
騰落銘柄はニューヨーク証券取引所が下げ1824で上げ1180(比率は1.55対1)
、ナスダックが下げ1796上げ951で(1.89対1)だった。
BATSグローバル?マーケッツのデータによると、すべての米取引所の合算出来高は約86億8000万株で、月初来平均の57億1000万株を大きく上回った。
アリババ上場に加え、この日は株式先物や株価指数オプションなどの取引最終日が重なる「クアドルプル?ウィッチング」にあたったことで、売買高が膨らんだ。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 17279.74(+ 13.75)
前営業日終値 17265.99(+109.14)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 4579.79(‐13.64)
前営業日終値 4593.43(+31.24)
S&P総合500種<.SPX>
終値 2010.40(‐0.96)
前営業日終値 2011.36(+9.79)