古の時代、日本の東北地方を流れる名取川には、「水の守護者」と呼ばれる伝説の龍が住んでいたという。雷鳴とともに姿を現し、暴風雨を鎮め、人々の安全を守る存在だった。時が流れ、技術が発展した現代において、その伝説は新たな形で蘇る。
「なとり(名取)」は、最新鋭のステルス護衛艦として誕生した。その船体は、まるで水面と一体化するかのような特殊塗装が施され、敵のレーダー網をすり抜ける能力を持つ。艦内には、最先端のAI戦術システム「龍脈(りゅうみゃく)」が搭載されており、戦況に応じて最適な戦略を瞬時に導き出す。この艦の紋章には、かつて名取川を守護した龍のシルエットが刻まれている。その意味はただ一つ——「守るために戦う」。日本の海を守る新たな守護者、「名取(なとり)」は、今まさに波間にその姿を現す。