一事が万事 指摘されたことに取り組みましょう
「一事が万事」と言う慣用句があります。 <一つの事から、他のすべての事を推察することができる>という意味です。 人相や手相などから、その人の心持を感じ取れるだけでなく、初対面の人でも身なりや態度を
見れば、その人物の大体の見当をつけることが可能です。
このように一部が全体を象徴し、全体は一部に集約されるとの考え方を活用して、日本では古くから精神の修養に努め、生活改善に取り組んできました。
上司から、「君の報告書の字は少し乱雑なところがあるね。丁寧に書いてみたらどうか」と指摘されたNさは、奮起して書く字に気持ちをこめ、ペンを持つときの姿勢を正したのです。 すると仕事に対する気づきが増え、業績も向上したのでした。 Nさんは、「小さなことを見逃さずに指摘してくれた上司のお陰で、成長することができました」と感謝を語りました。
些細な一事の中に、実は環境を大きく変えていくヒントがあるのです。