株式相場の乱高下時に注目したいETF

盈盈一水间,脉脉不得语。涓涓细流过,静静万物洗。
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株式相場の乱高下時に注目したいETF

2011年08月11日

 欧米の財政問題、米国債の格下げなどから、ここにきて世界的に株価が不安定な動きとなっている。日経平均株価でみると、8月1日の終値は9965.01円だったが、8月9日には一時8656.79円まで売られた。このように短期間で相場が大きく動いたときに利用価値が高いのが、ETF(上場投資信託)である。

 ETFは、株価指数や債券指数、商品価格、商品指数などに値動きが連動するように設計されている投資信託だが、通常の投資信託と違い、証券取引所に上場されて、株式と同じように売買されている。一部のETFは売買高が少なく流動性に難があるが、日経平均連動型とTOPIX(東証株価指数)連動型のETFは売買高が多く、その価格はほぼリアルタイムで株価指数の動きと連動する。

 ETFは株式と同じように指し値、成り行きで注文が出せるので、たとえば日経平均株価が9000円を割ったら日経平均連動型のETFを買いたいといった場合、あらかじめ指し値で買い注文を入れておくことができる。そして、取引時間中に自分が期待した水準までETFの価格が下がれば、希望通りの価格でETFを買い付けることができる。

 これに対し、株価指数との連動を目指す一般のインデックスファンドは、取引時間終了後に算出される基準価額で売買することになるので、注文を出す段階ではいくらの価格で売買できるか分からず、売買する価格も指定できない。

 ETFは保有中に継続的にかかるコスト(信託報酬)がインデックスファンドより安いので、長期保有にも適する商品である。さらに、取引時間中にリアルタイムで変動する時価で機動的に売買できるという点は、インデックスファンドにはないETFの強みである。

 ただし注意すべきなのは、ETFには次の3つの価格があり、これらが必ずしも一致しないという点である。

(1)対象指数…ETFが対象としている株価指数等の価格。

(2)基準価額…ETFも投資信託なので、組み入れている資産を時価評価した純資産総額に基づいて、1口当たりの財産的価値である基準価額を毎日計算し公表している。

(3)市場価格…取引所で売買されるETFの価格。

 具体例として、野村アセットマネジメントが哂盲筏皮い搿溉战U225連動型ETF」(大阪証券取引所上場)をあげると、8月9日の日経平均株価の終値は8944.48円だったが、ETFの基準価額は8993.7円だった。基準価額のほうが日経平均株価より0.55%高くなっているが、これは日経平均株価では組入銘柄の配当金を計算対象に入れていないが、ETFの基準価額の算出に当たっては配当金も対象になっているからである。また指数そのものと違って、ETFでは信託報酬等のコストがかかっているので、連動を目指す対象指数と基準価額が必ずしも一致するとは限らない。

 このため、たとえば日経平均株価が9000円の水準で、野村アセットの日経225連動型ETFを買いたいという場合は、9000円より0.55%ほど高い9050円程度が指し値注文の目安となる(ETFの売買は株式と同じなので、ETFの市場価格が5000円超3万円以下の場合は10円刻みで値段が動く)。ETFを指し値で売買する場合は、対象指数の動きと基準価額を意識して価格を決める必要があるということである。

 世界経済の先行き不安が高まる中、今後も株式相場が短期間で大きく振れる局面はあり得るであろう。そうした時、ETFは使い勝手の良い哂蒙唐筏坤趣いΔ长趣蛞櫎à皮?い皮い郡坤堡欷肖人激Α
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