NTTが超薄型光ケーブルを開発 光で巻き返し図る

盈盈一水间,脉脉不得语。涓涓细流过,静静万物洗。
打印 被阅读次数

NTTが超薄型光ケーブルを開発 光で巻き返し図る

2011.11.28 01:30 情報通信
 

NTTが開発した超薄型の光ファイバーケーブル。窓サッシの凹凸にぴったりとフィットする

 NTTは27日、ドアや窓サッシの隙間から敷設できる超薄型の光ファイバーケーブルを開発し、来年1月にも実用化することを明らかにした。ケーブル設置のために壁に穴を開ける工事の必要がなく、これまで設置が困難だった古いアパートやマンションにもインターネット接続で、高速大容量の光通信サービスを提供できる。年間数千世帯での導入を見込んでいる。

 曲げられる光ファイバーはNTTのアクセスサービスシステム研究所(茨城県つくば市)が開発した。

 従来の光ファイバーは曲げすぎると、光信号(情報)が外部に逃げ、通信障害を引き起こしていたが、光信号の伝送経路の周囲に微細な空気孔を配置し、空気を反射材にして光信号が外部に逃げないようにした。

 光ファイバーの両脇に繊維強化プラスチックと鉄線を並べ、ケーブルの「曲げ」に対する強度を保持。配線方法によっては最大180度まで曲げることも可能だ。厚さは2ミリ程度で研究所では「わずかな隙間さえあれば、大半の世帯で導入が可能」という。

 築年数が経過したマンションなどでは、建物の壁に穴を開けることを嫌うオーナーも少なくない。新開発のケーブルの場合はオーナーの理解も得やすく、NTTでは「導入が一気に進む」と期待している。

 すでに製造準備も始めており、NTT東日本と西日本が来年1月下旬にも実用化する。ブロードバンド(高速大容量)通信サービス加入者の純増数は、ここ6カ月でKDDIグループがNTT東西を上回っている。新開発のケーブル導入で、顧客獲得のてこ入れを図る考えだ。

登录后才可评论.