山菜カレーざるうどんの夢を見た。 氷を敷きつめたガラスの器にうどんが乘っている。白いうどんの上にゆでて2cmほどに切った緑色の蕨が散らしてある。
私はこれからその上にカレーをかけて食べようと思う。
その前に蕨をひとかけら箸でつまんで口に入れる。しゃきしゃきした食感と甘味が口の中に広がり空腹感を刺激される。
さてさて、これは楽しみ、と思ったその時、誰かが私に話しかける。そのうどんは私のものではないらしい。私は、確かに私のもののはずなのに、と思う。何だか腑に落ちないまま、うどんは他の誰かの口に入っていく。
空腹と釈然としない思いを抱えて、私は苛立つ。
テーブルいっぱいのご馳走を目の前にして何かの事情で私だけおあずけを食う、これはよく見る夢のパターンのひとつ。