もしも
雷鳴を操ることができたなら
祇園精舎の鐘の音を切り裂こう
もしも
炎を操ることができたなら
沙羅双樹の葉を焼き尽くそう
さすれば
世界は開かれ
新しい音楽が奏でられるかもしれぬ
天から光が射しこむかもしれぬ
しかしあいにく私は
雷鳴も炎も持たぬので
鐘の音は
いつまでも
思考を妨げ
世界は
変わらず
生い繁る葉の下に
もしも
雷鳴を操ることができたなら
祇園精舎の鐘の音を切り裂こう
もしも
炎を操ることができたなら
沙羅双樹の葉を焼き尽くそう
さすれば
世界は開かれ
新しい音楽が奏でられるかもしれぬ
天から光が射しこむかもしれぬ
しかしあいにく私は
雷鳴も炎も持たぬので
鐘の音は
いつまでも
思考を妨げ
世界は
変わらず
生い繁る葉の下に