10月4日11時37分配信 産経新聞
食品輸入業者「エヌエスインターナショナル」(大阪市淀川区)が輸入した中国製菓子から有害物質「メラミン」が検出された問題で、同社がこの菓子を約3年半前から輸入、販売していたことが4日、分かった。同社は現在、市場に流通している可能性がある約70万袋を対象に自主回収を始めた。
エヌエス社によると、メラミンが検出された「チョコピローズ」の輸入を始めたのは平成17年5月で、これまでの流通総量は不明。今年2月以降の輸入分が、取引先の17府県19社を通じて現在もスーパーなどで流通している可能性があるという。
この菓子は中国・上海の「上好佳(おいし)有限公司」が製造。原材料には全粉乳が含まれ、同社は「ニュージーランドとオーストラリア産の乳製品を使用していると説明を受けていた」と話している。
同社が上好佳有限公司から輸入した2種類のポテトチップスにも乳製品が使われており、自主回収も検討している。
同社には4日、管理部門を中心に社員約20人が出社。取引先との連絡や回収の指示などの対応に追われた。消費者からの電話相談((電)06・6395・9011)も受け付けている。