中国にいる夢を見た。 唐の町並みを人力車で通りぬけ、寺院にたどり着いた。 岩肌をくりぬいてつくられた礼拝所は、冷たく暗く、色とりどりの小鳥の群れが飛び交っていた。 写真を撮ろうと画面を覗き込むが、真っ暗で何も見えない。 ところが撮った写真を見ると、色とりどりの小鳥たちがちゃんと映っていた。 目を覚ますと、窓の外で、向かいの家の軒下に巣をつくったツバメたちが、ピーチクパーチク、チョチョチョチョと、かまびすしく鳴いていた。