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中国のお酒飲む日本人の感想
http://www.beibaozu.info/pijiu/pijiu00.php
中国の酒
中国人の酒の飲み方
中国では一般的には「乾杯」(カンペイ)で一気に酒をあおるやり方ですが、最近は相手が飲めないことも考えて、飲めない人とは「隋意」(スイイ)で適当にごまかすことが出来ます。
宴会に出て、一人づつ「**先生、カンペイ」とやり始めると、相手が10人いれば一渡りするのに10杯飲まねばなりませんから大変です。但、この飲み方は現在の中国では少なくなりました。特に南のほうでは酒はあまりのみませんし(暑いからあまり強い酒を飲むと命にかかわることになります)、北京とか北のほうではまだこの風習が残っているようです。むしろ国民党の連中が流れて行った台湾のほうが昔ながらのこの飲み方で歓迎するように思います。広州市内で湖南料理、四川料理の中華レストランなどで中国人が会社の同僚か、同じ学校の出身者か集まってよくカンペイをしている姿を見ますが、こんなときに飲んでるのは必ず「白酒」(パイチュウ)です。ビール(ピージュウ)とか紹興酒(シャオシンジュウ)ではありません。中国の酒飲みから見ればビール(アルコール度5%)とか、紹興酒(15%)は酒の中には入らないようです。
ビール
中国で一番なじみのあるビールは「青島ビール」です。青島でドイツの技術で作り始めたものですが、改革解放後は各都市にある地ビールの工場を次々に買収して大きくなったメーカーです。中国のビール会社も市場競争にさらされ弱小はどんどん淘汰されています。マーケットシェアでは北京にある燕京ビールとか言うところがトップであると思います。
中国のビールの味は今一と思います。 食事のときにビールを飲む習慣は一般化していませんから、むしろ清涼飲料水に近い飲み方ではないのでしょうか。 青島ビールが麦汁濃度11%くらい、アルコール度も5%くらいで日本のビールに近い味を出していますがその他は概ね麦汁濃度8%位でアルコール度も4%くらいの薄いビールが主体です。 中国に進出したアサヒビール、麒麟麦酒も同じように薄いビールを出していますから、ラベルにごまかされて買うととんでもない水のようなビールでがっかりです。
麒麟はこの売れないビールを何とか販促活動で定着させようと、抽選券をつけて販売したことがありました。会社の前営業部長、Aさんはこの不味いビールをせっせと飲み、見事、広州-日本の往復ビジネスチケット獲得しました。あんな不味いのをあれだけ飲めたものだと感服した次第です。
(04年に広州で飲んだアサヒ、キリンはかなり改善されて美味しくなっていました。)
93年当時からホテル等では生ビールが出ましたが、現在はゴルフ場などでサンミゲルの生ビールが飲めるところが有ります。ゴルフの後で喉が渇いていますし、美味いビールが飲めるということで、2リットルのピッチャーをF営業部長と2人で3つ以上空けたことが有ります。さんざん飲んで眠くなり、今日の成績を忘れて帰りの車の中で1時間ぐっすり寝ながら帰るのはまさに天国です。
広州の街中でも中クラス以下のレストランでは冷えたビールが出てきません。中国では冷やして飲む習慣は未だに全体には定着していませんから、生ぬるいビールが出てきます。 又出すほうもビールの味を知らない女の子が出しますから、冷えたものも冷えていないものもお構い無しです。ですからビールを頼んでもまず持ってきた瓶を手で握って確認して「これはOK、これはダメと」選別作業から始まります。
冷えたビールの言い方も地方によって違います。
北京では「涼的」(リャンダ)、上海では「冰的」(ピンダ)、広州では「凍的」(トンダ)北京は寒い季節が長い地方であまり冷たいものを要求しないし、広東は暑い地方で凍るほど冷たいものが欲しい。上海はその中間なのでこんなに言い方が違います。
いずれにしても中国ではあまりビールに期待は出来ません。
紹興酒
中国の酒は白酒(蒸留酒、パイチュウ)と黄酒(醸造酒、ホアンチュウ)に大別できますが紹興酒は黄酒の代表です。アルコール度から見ると日本の清酒に近いものです。日本の中華レストランで頼むと700mlの瓶が台湾製で3000円、中国の紹興産で4000円くらい取られると思います。これは中国では上海の南の紹興と言う地名の地方の酒です。ですから上海などでは一般的ですが、広州等では地元の人が行くレストランには置いてありません。台湾人とか、香港人がくるようなレストランには置いてありますが数には限りがあるようです。「花彫酒」が一つの有名ブランドですが、特にこだわる人ですとその中でも「花彫王」というさらに高級ブランドを指定しますが、これなどは頼んでもなかなか見つかりません。「花彫」の由来は、女の子が生まれると甕に花の彫り物をして中に紹興酒を詰て保存し、嫁入りのときに空けて祝うことが始まりです。紹興酒には五年もの、八年もの、十年もの、二十年もの等のグレードが有りますがまあ八年もので十分でしょう(8年物で40元くらいです)。それ以上のものを飲んでもそんなに味が良くなるわけではありません。安いレストランで注文すると年代不詳品が出てきますがこれは曲者で出来そこないの酒か酢に変わったような代物が出てきますから注意してください。
白酒
アルコール濃度38度~54度くらいの蒸留酒です。 まさに無色透明で読んで字のごとく「白酒」(パイチュウ)です。これが曲者で、飲みすぎるとまず足にきます。頭はしっかりしているのになぜか席から立てなくなります。中国人の中に入って「乾杯」はこの酒以外には飲みません。最初はすこし匂いが気になりますがなれると美味い酒です。従って日本からきて初めての人で酒には少々自信の有る人もこれを飲みすぎて失敗した人が何人もいます。蒸留酒ですから次の日には残りませんから紹興酒、ビールよりは二日酔いに関しては良い酒です。私も広州に来て3年目からは白酒派に宗旨換えをしました。宴会でビールは腹に入らないし、水代わりに飲といくらアルコール度が低いといっても1リットルで50gのアルコールを摂取した事になります。一方白酒では6ccくらいのグラスで10杯飲んでも30gのアルコールとなりますから、アルコールが少ないのと余分なビールのエキス分の量が少ない分だけ体に良い筈であるというのが我が社のF営業部長の理屈でそれに引き込まれて変わりました。
一般的には正しいのですが、送別会とか特別な飲み会では1本で収まる白酒が4本も空になったことも有り、理屈どおりにはなりませんでした。
この白酒パイチュウには色々銘柄が有り、全国的に有名ブランドは茅台(マオタイ、貴州省)、汾酒(フェンジョウ、山西省)ですがその他、五糧液(ウーリャンイエ、四川省)、酒鬼(ジュウクイ、湖南省)、水井坊(スイジンファン、四川省)とかたくさんあります。アルコール度53%のもので酒屋で買って300元くらいしますから中国の賃金水準からすると大変高い酒です。何処の酒造メーカーも大変な利益を上げているようで、そうなると中国のことですから贋物が出回ることになります。 ビンの口に特殊なシールを貼って付属のライト付きの虫眼鏡で見ると真贋が分かるなどあの手この手を使って偽物を排除しようとしています。 中国人と飲むときにはこれまた素人の真贋の見分け方の薀蓄を講釈するのが出てきますから、それだけで30分ほど盛り上がって楽しい酒盛りに入れるわけです。
格力電器の朱董事長との食事のときは、何時も四川省、濾州の白酒で中国で歴史の古いことでは1、2を争うという「濾州老窖」を飲ませていただきました。これは北京で江沢民とかが国賓を接待するときに使う酒で市販はされていません。(そう聞いていましたが03年には広州の飛行場で売っていました)
なかなか美味い酒ですが、彼は重慶にエアコン工場を作りましたし、四川省の酒造メーカーが格力のエアコンの代理店をやっている関係で手に入れることが出来るようです。 年始の挨拶に行ったときなどは一本空けてこれでおしまいかな?そろそろおいとましようかな?と考えていると、「俺の車のトランクに一箱入っているからそこからもう一本」と延長戦に入ってしまいました。
日本酒
中国にも日本酒を作っているところが有ります。 天津の天津中谷酒造と言う奈良の酒造メーカーとの合弁企業で「朝香」という酒を作り、中国内で販売しています。東北米は日本の米とよく似ており、酒米とはいきませんが良い酒が出来るようで、ビールのようにアサヒ、麒麟のラベルが張ってあってもまがい物が出るところですが、中国では日本酒が一番まともな酒です。国産ですから値段も手ごろで気軽に飲むことが出来ます