数多の葉残らず目に見え候

 
 一本の木に向うて、其中の赤き葉一つを見て居れば、残りの葉は見えぬなり。葉一つに眼をかけずして、一本の木に何心もなく打ち向ひ候へば、数多の葉残らず目に見え候。

(沢庵著『不動智神妙録』)

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