姪っ子がパフュームの『ワンルームディスコ』を歌ってくれた。幼稚園の运動会でこの曲に合わせて踊ったのだそうな。歌を覚えさせられたわけじゃないのに、耳で聞いて歌詞を覚えたらしい。
妹が、すごいよね、と言った。紅白で聞いたけど、機械的な声で、私には何言ってるか全然わからない。この子は耳で聞いただけで覚えちゃった。
同感。私も聞き取れないし、まずあの声を聞いただけで拒否反応が起こり、歌詞をじっくり聞こうという気にもならなかった。
ところが、姪っ子がアカペラで歌うのを聞くと、これがとってもいい歌詞なのだ。
♪ なんだって すくなめ
半分の生活
だけど 荷物は おもい
気分は かるい ♪
♪ 新しい場所で うまくやっていけるかな ♪
♪ たぶん できるはずって 思わなきゃしょうがない ♪
新しい生活に向けてわくわくどきどきする気分と、ちょっぴり不安な気持ちとがすごく上手く表現されている。引越しや新入学時の子どもの気持ちにぴったり。そう言えば、姪っ子も昨年末、ちょうど新しい家に引っ越したばかりだった。
普通に歌って、テンポをもう少しゆっくりにすれば、NHKのみんなのうたにも似合いそう。どうしてあんな加工してわけのわからない歌にしちゃうのかな。たぶん、目新しさを出すためなんだろうけど。
…とここまで考えて、そっか、新奇なものって、必ずしも中身まで新奇ってわけじゃないんだ、と気づく。昔からずっとある定番の商品を、パッケージだけデザインし直して新発売するみたいに。私のような古い人間は、パッケージを見ただけで今時のものは口に合わないんじゃないかと思ってしまう。とりあえず中身を開けてみないといけないね。