ある時、何かの拍子に妹が私に「ありがとう」と言った。それをたまたまそばで聞いていた5歳の姪(弟の子供)が、
「XXちゃん(私の名前)とXXちゃん(妹の名前)って兄弟でしょう?どうして『ありがとう』っ て言うの?」
と不思議そうな顔をして聞いた。
この姪にはひとつ上の姉がいる。
「え~?XXちゃん(姪の名前)はお姉ちゃんに『ありがとう』って言わないの?」
「言わないよ。」
それを聞いて、私はこの小さな姉妹の関係にとてもほほえましいものを感じた。彼女たちの間には、「ありがとう」などという言葉を介在させる余地などないのだ。子犬のようにじゃれあって、喧嘩をしても助け合っても、それはもうただ自然に二人がそこにいるからというだけの話であって、言葉で関係を繋ぐ必要などさらさらないのだ。
そういえば、中国人に「日本人って、親が子供に『ありがとう』って言うんだね。変だ。」と言われたことがある。
有一天,妹妹为了某件事对我说谢谢的时候,恰巧被在傍边的5岁的侄女(我弟弟的孩子)听到了,她一脸的不可思议,纳闷地问:
“你 和她是姐妹吧,为什么还要说谢谢呢?”
她有个比她大一岁的姐姐。
“咦?你不对姐姐说谢谢吗?”
“当然不说呀。”
听了这句话,我感到这两个姐妹之间的关系很紧密。她们之间没有“谢谢”这种话介入的余地 。像小狗一样经常玩耍, 吵架、互相帮助都是因为两个人自然而然地总是在一起不分开,也就没有必要用语言来努力维持关系了。
我想起了,以前有个中国人跟我说过“你们日本人,母亲怎么对孩子说谢谢呢?奇怪” 。
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