山道を
兵隊が
歩いてく
ざく ざく ざく
ざく ざく ざく
彼らはなにを思うだろう
父を 母を
ふるさとの山々を
黄金色の稲穂を
初恋のひとを
思うだろうか
山道を
兵隊が
歩いてく
ざく ざく ざく
ざく ざく ざく
孤独の隊列が
進む
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夢を見た。細い山道を数人のグループが通りすぎようとしている。私は山肌に寄って、彼らが通り過ぎていく脇で、ジャムを盛ったスプーンを差し出す。男たちはジャムには見向きもせず通り過ぎた。しかし、列の一番後ろにいた一人の女性だけが私の差し出すスプーンのジャムを口に入れた。
その夢のあと、目が覚めて、この詩が浮かんだ。どういう関連性があるのかさっぱりわからないけれど。或いは関連性はないのかもしれない。