待っている待ち続けている待っているのは誰かの手?僥倖?それとも救済?何かを待って立ちつくす待ちながら千の季節が巡りゆく素足は少しずつ大地に根を下ろし天に差し出す両腕はやがて幾重もの梢に分かれ葉を揺らす千の季節が巡りゆき風の音がやさしく幹に染み入るとき私はようやく待つことを忘れ恩寵を受け取る