日本画の第一人者、平山郁夫氏死去

日本画の第一人者、平山郁夫氏死去
12月2日13時59分配信 読売新聞


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インタビューに答える平山郁夫さん=2007年
 シルクロードを描き続けた日本画家で、国際的な文化財保護に尽力した文化勲章受章者、平山郁夫(ひらやま12539;いくお)氏が2日、亡くなった。79歳。

 広島県の生口島に生まれ、勤労動員先で原爆に遭った。1947年、東京美術学校(現東京芸大)日本画科予科に入学。卒業時に同科の副手に選ばれ、前田青邨(せいそん)に師事した。

 53年、院展初入選。原爆の後遺症に苦しみながら、仏典をインドから中国に持ち帰った唐僧12539;玄奘を描いた59年の「仏教伝来」が高く評価され、シルクロードを舞台にした「仏伝シリーズ」で着実に評価を高めた。

 砂漠や高地を旅し、平和への祈りを叙情的な画面に託した作品群は、70年代のシルクロードブームもあって幅広い人気を獲得した。

 北朝鮮、アフガニスタンのバーミヤンなど、仏教遺跡をはじめとする保護邉婴摔馊·杲Mみ、保存修復のための「国際文化財赤十字邉印工蛱岢?#福改辘衰妤庭攻秤H善大使に任命されたほか、国際会議や学術調査に私財を投じて奔走した。

 98年に文化勲章、96年に仏レジオン12539;ドヌール勲章、01年にマグサイサイ賞

「はんなりしたお方」日本画家の上村淳之氏、平山郁夫氏を偲ぶ
12月2日16時12分配信 産経新聞

 日本画家の上村淳之(あつし)氏は2日、脳梗塞で亡くなった日本画家で元東京芸大学長、文化勲章受章者の平山郁夫(ひらやま12539;いくお)氏の訃報に「国際人として大変な功績があった。作品は情緒的で現象をとらえ、僕は好きでした」と話した。地方の展覧会の審査でよく顔をあわせていたという仲で、「お酒を飲むと、面白い話をしていた」となつかしんだ。

 ■日本画家の上村淳之氏

 「シルクロードというテーマを決めて、長い期間やられてこられた。おかげで、日本と大陸との関係も、よい関係が生まれたのかなと思う。国際人として大変な功績があった。作品は情緒的で現象をとらえ、僕は好きでした。あれだけの行動力で国際活動に積極的な画家はいなかった。地方の展覧会の審査でよく一緒になったが、けれんみのない審査が印象的でした。はんなりしたお方で、お酒を飲むと、面白い話をしていた。最近はお酒を飲んでなかったようで、調子が悪いとは聞いていましたが、非常に残念やな」

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