6月は庭で、道端で、公園で、河原で、草花がよく目についた。7月に入ると暑くなって花々もくたっとしてしまうので、雨の恵みを受け気温もちょうどいい紫陽花の頃が一番、草花がいきいきとする時期じゃないかと思う。
庭の花はすべて母が育てている。私は名前すら知らない花が多い。花が咲けば、ああ、きれいだな、と目に留めるけれど、肝心なのは花の時期以外にも慈しむことができるかどうかだ。母は、冬に、からからに枯れたように見える植木钵も大事にすることを忘れない。一年のうち、たった一度の花咲く時期のために。
最後の一枚は、他家から頂いた紫陽花を花瓶に。