久しぶりに夢の話。印象に残った場面だけを。
洪水で家の中に水が入り込み部屋がまるまるプールのようになっている。そこへ人間の4,5倍もあるような大きさのタコが入って来た。タコと私たちは鉄格子によって隔てられている。
タコは格子の間から、吸盤の付いた触手をにゅるにゅると伸ばしてくる。八本どころか、大きいのやら小さいのやらいろいろ、何十本いう触手が鉄の棒の隙間から伸びてくる。タコの吸盤が半透明で美しい。
私は鉄格子を挟んでタコのすぐ間近にいて、部屋の真ん中に集まっている人たちに向かって、
「早く、ハサミを!」
と叫ぶ。
確か家にはすごくよく切れるハサミが一丁、あったはずだ。それを早く寄こせば、タコの足が気持ちよいほどザクザク切れるに違いない、と思う。