水墨画の描き方(動画)桜 Cherry Blossom Sumi-e Drawing Video
詳しくは、http://sumi-e.jp/ へ
桜の花びらは薄墨で表現します。葡萄で学んだ「寝かせ筆」で、花びらに濃淡をつけると、綺麗です。今まで、桜を見た記憶が蘇って、不思議と、墨一色の桜が、ピンクに色づいて見えてきます。水墨画の桜の描き方のポイントは、アンバランスなリズム感です。大きく盛り上がってる桜の塊があると、脳に刺激的だと思います。これから描く自分の水墨画から音をきいてみましょう。桜花の塊、メシベオシベが、リズムだとすると、枝ぶり、葉は、旋律です。どんな音楽が心地いいか、考えながら描くと楽しいです。
【花びらの塊】 まずは、薄墨で、もう適当に花びらの固まりを描きます。桜の花の形は意識しないで。ここでは、全体の塊の大きさ、場所が大事です。大きな塊、小さな塊、左、右。大体、中中、左大、右小、やや右中、中大、位置と桜の花の塊の大きさは、極端に。バランスのとれた日常生活は忘れ、左脳を解放します。
【オシベメシベ】 次に、大きな塊に表情をつけます。顔がどちらに向いているか?を、オシベ、雌しべを、濃い墨を筆の先につけて、表現します。塊の中心は、こちらを向いてる花、丸くオシベが広がってます。塊の端は、向こうを向いてる花、メシベが少しだけ見えます。
【枝】 水墨画の桜は、枝のつけ方で見え方が大分違います。上を向いてるのか?横から伸びているのか?下に下りてるのか?完成したときに、最初に印象がつくパーツです。一直線だと、単調だけれど力強いですね。ねじれてると、なんだか複雑な人生、深い感じになります。ねじれるときは、左カーブではいったら、右カーブで出す。しかも、入りと出は大きくズラすのが、コツです。花の塊が枝のブラックボックスになってるんですね。墨は、筆の片側だけにつけます。線を描くと、陰影がでます。
【幹・葉】 桜の幹は、横にゴツゴツとした皺があります。この皺を、濃い墨、細い線で後から描きます。これも、脳にある桜のシンボルですね。幹の淵は濃くします。寝かせ筆で、左側、右側、2回で描きます。桜の花が咲いてる頃は、葉はあまりでこないですね。でも、絵は脳にあるイメージの表現ですから、なんとなく描くとそれっぽいです。葉は、紅葉テクを小さく短くして描きます。
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