试译西条八十 《我的帽子》

秦照的朦胧诗,探索诗。始建于2008。11。26。
打印 被阅读次数

 

试译西条八十  《我的帽子》

 

妈妈,我的那顶帽子,怎么了?

唉,那个夏天,从舞思伊到克丽兹米的路上,

掉进了谷底的那顶草帽呦。

 

妈妈,那个草帽我好喜欢啊。

我在那个时候,十分的懊悔。

就因为突然一阵风将它吹跑了。

 

妈妈,那个时候从对面一个年青的采药人走过来了呢。

深蓝色的绑腿,戴着手套。

为了帮着捡回帽子费尽了力气呢。

可是,最终还是没办法。

那个深深的谷底,那杂草

大概有人那么高。

 

妈妈,到底那顶帽子怎么样了?

那时路边开的百合花,

也许已经枯死了吧。还有,

秋天里,灰蒙蒙的雾气笼罩着山岗,

那个帽子下面,也许每天晚上都有蟋蟀在哭泣。

 

妈妈,或许,就是现在,就在今晚,

那个谷底,静静地白雪正在飘落。

从前,闪闪发光的,那个意大利草帽,

和草帽里面我写的

Y.S.两个名字的大写字母

可能被埋没了,静静的,孤独的

 

【注:西条八十(さいじょうやそ) 罗马注音Saijou Yaso,Y.S是西条八十的英文缩写】

秦照于2020/5/10. 母亲节。

 

「ぼくの帽子」

西條八十

 

母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?

ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、

谿底へ落としたあの麦稈帽子ですよ。

 

母さん、あれは好きな帽子でしたよ。

僕はあのとき、ずいぶんくやしかった。

だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

 

母さん、あのとき向こうから若い薬売が来ましたっけね。

紺の脚絆に手甲をした。

そして拾はうとしてずいぶん骨折ってくれましたっけね。

だけどとうとう駄目だった。

なにしろ深い谿で、それに草が

背たけぐらい伸びていたんですもの。

 

母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?

そのとき傍に咲いていた車百合の花は、

もうとうに枯れちゃったでせうね。そして、

秋には、灰色の霧があの丘をこめ、

あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知しれませんよ。

 

母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、

あの谿間に、静かに雪が降りつもっているでせう。

昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、

その裏に僕が書いた  

Y.S.という頭文字を   

埋めるように、静かに、寂しく

 

【注:西条八十(さいじょうやそ) 罗马注音Saijou Yaso,Y.S是西条八十的英文缩写】

 

 

登录后才可评论.