石垣に座って誰かがやって来るのを待っている暖かい光がふりそそぎ冷たい風が頬をなでるとんびがくるりと輪を描いて
鴨は水面で水浴びしてる日が暮れたならとんびは森のねぐらへ帰るだろう鴨も葦の寝床で休むだろういつまで待っても誰も来ない帰る家もないならば歩き出すよりしようがない石垣からぴょんと飛びおりて仕方がないから歩きだそういつまで待っても誰も来ないから